*診断基準
診察基準のマニュアルは、前出のアメリカ精神医学会が作成したDSM-IV(「精神障害のための診断と統計のマニュアル」第4版)と、世界保健機関(WHO)のICD-10があります。日本では、一般的にDSM-IVを使うことが多いようです。

DMS-IVでは、「生死に関わるようなトラウマ体験」を必須条件として挙げているほか、以下の特徴的な症状が同時に現れること、どの程度強く見られるのかによって「PTSD」の診断を下すようにとしています。


*主な症状
心理的・身体的な症状は、大きく3つに分けられます。

トラウマの再体験(フラッシュバック)
患者が無意識のうちに、トラウマ体験を悪夢や幻覚、その体験が再び起こっているかのような錯覚の形で何度も追体験します。激しい恐怖と苦痛を感じます。

トラウマに関することへの回避・麻痺
トラウマ体験に関わる事柄(思考や会話)、思い出させるような事柄(行動、環境、人)を避けようとし、孤独感・疎外感が増します。一方で、未来への希望や物事への関心が弱くなって無力感にさいなまれる、トラウマ体験の一部が思い出せない、感情が萎縮するという麻痺症状も見られます。

過度の覚醒
ちょっとした刺激に過敏に驚いてパニックになる、気持ちや警戒心が高ぶる、怒りを爆発させるという症状が見られます。睡眠障害や、集中力がなくなるといった症状も…。

「PTSD」では、上記のうち、どれか1つが現れるのではなく、3つすべてにおいていくつかの症状が現れるのが特徴です。



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