従来のPTSDの投薬治療は、不眠や強い不安を抑えるため、睡眠薬や抗不安薬、抗うつ薬が対処療法的に使われてきました。ですが、近年開発された新薬の治療効果が高く評価されています。

*選択的セロトニン再取り込み阻害薬・SSRI
「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」は、抗うつ薬として開発されました。脳内の神経伝達物質・セロトニンは、睡眠や痛覚に深く関係していて、その代謝異常がうつ病やパニック障害の発病要因ではないかと指摘されています。「SSRI」は、このセロトニンだけに働きかけるというのが最大の特徴で、これらの病気に画期的な治療効果が見られています。

また、従来の抗うつ薬と比べると副作用も少ないと言われていますが、まったく副作用がないというわけではなく、人によっては胃腸などに副作用が見られます。

PTSD患者にも、再体験や過度の覚醒といった症状にかなりの改善が見られ、最近では第一選択薬として推奨されるようになってきました。


SSRIで効果が見られなかった場合は、SSRIではない選択的セロトニン再取り込み阻害薬や、従来の抗うつ薬が使われる場合もあります。また、抗アドレナリン作動薬や、ベンゾジアゼピン系薬、気分安定薬、睡眠薬を補助薬として使う場合もあります。



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